KPIとは?ビジネスを成功に導く「数字のコンパス」

1.KPIってなに?
KPI(Key Performance Indicator)とは、「重要業績評価指標」のことで、ビジネスの目標達成に向けた進捗を数値で確認するための“道しるべ”のようなものです。
たとえば、「月に100件の商品を売る」という目標があるとします。このとき、「今月何件売れているか」「新規の問い合わせ数はいくつか」といった数字がKPIになります。
つまりKPIは、「目標に向かって、今うまく進んでいるか?」を可視化する指標なんです。
2.KPIとKGIの違い
KPIとよく似た言葉で「KGI(Key Goal Indicator)」というものがあります。混乱しやすいので、簡単に違いをまとめてみましょう。
指標 | 意味 | 例 |
---|---|---|
KGI(重要目標達成指標) | 最終的に達成すべきゴール | 月間売上100万円 |
KPI(重要業績評価指標) | ゴールまでの途中経過を測る指標 | 商品販売数・お問い合わせ数など |
KGIが「ゴール」だとしたら、KPIは「そこまでの道のりを測るメーター」みたいなものです。
3.KPIの具体例
では実際に、業種別にKPIの例を見てみましょう。
(1)ECサイトの場合
- 購入件数
- カート離脱率
- メルマガ開封率
- リピート購入率
(2)営業チームの場合
- お問い合わせ数
- アポイント数
- 成約率
- 見積もり提出件数
- 新規リード獲得数
(3)SNSマーケティングの場合
- フォロワー増加数
- 投稿のエンゲージメント率(いいね・コメント・シェア)
- リンククリック数
- コンバージョン数(SNS経由の申し込みなど)
4.良いKPIの条件とは?
KPIはなんでも設定すればいいというわけではありません。効果的なKPIには以下のような条件があります。
- 具体的で数値化できる
- 目標達成に直結している
- 定期的に計測・確認できる
- 改善アクションにつなげられる
「KPIを見ても、何をすればいいか分からない」ものは、KPIとしては微妙。数値が変わったときに、次のアクションを取れる指標が理想です。
まとめ
KPIは、目標に向かって進んでいるかを可視化する“ビジネスのナビゲーション”です。チームで成果を出すには、「なんとなく頑張る」ではなく、「数字で見る」がとても大切。
もしあなたが今、何かの目標に向かって動いているなら――その進捗をはかるKPIを一度考えてみてはいかがでしょう?